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自分でメールを読む人、もう半分以下です——Notionがメールアプリを「たった1年」でやめる理由

2026.06.26 配信
自分でメールを読む人、もう半分以下です——Notionがメールアプリを「たった1年」でやめる理由

メールアプリを使っていたら、ある日「サービス終了します」と言われる。しかもその理由が「みんなもうメール読んでないから」——。

仕事用ツールとして人気のNotionが、自社メールアプリ「Notion Mail」を今年9月で終了すると発表した。立ち上げからわずか1年。しかもこれ、Notionが200万人ユーザーのメールサービスを買収してつぶした直後に作ったアプリなのだ。

「受信箱を開いてない人が半分超えました」

Notionの公式発表がなかなか衝撃的だ。

「AIエージェント機能が進化して、メールの管理を丸ごとAIに任せるユーザーが増えた。今ではNotion Mailユーザーの半数以上が、受信箱を一度も開かずにメールを処理している

どういうことか。AIが勝手にメールを読んで、仕分けして、返信の下書きまで作ってくれる。ユーザーは受信箱を開く必要すらない。そうなると「メールを見るためのアプリ」って、いらなくない?——というのがNotionの結論だ。

買収→サービス終了→新アプリ→また終了の地獄ループ

話はもう少しややこしい。

2024年、Notionは「Skiff」というプライバシー重視のメールサービスを買収した。Skiffには200万人のユーザーがいて、「自分のメールは自分で守る」という思想のもとに暗号化メールを提供していた。

ところがNotionは買収後すぐにSkiffを終了。@skiff.comのアドレスを使っていた人たちは、いきなりメールアドレスを失った。その後、Skiffの技術者を使って「Notion Mail」を新たに立ち上げたが、暗号化機能は搭載されなかった。

そしてそのNotion Mailも、たった1年で終了。Skiffを信じて使っていた人たちからすると、Notionに乗り換えを強制されたあげく、結局何も残らなかったことになる。

使っている人がいま知っておくべきこと

Notion Mailユーザーは以下に注意してほしい。

  • メール自体はGmailに残っているので消えない
  • ただし下書きや予約送信メールは9月21日までに自分で保存する必要がある
  • 医療情報を扱う組織(HIPAA対応が必要なところ)は6月30日までに別サービスへの移行が必須

Notionは「自動ラベル設定はAIエージェントに引き継げます」と案内している。つまり、アプリは消えてもAIによるメール管理は続く仕組みだ。

「メールは自分で読むもの」じゃなくなる日

考えてみると、これはけっこう大きな変化だ。

今まで私たちは、メールアプリを開いて、自分の目で読んで、自分の手で返信していた。それが当たり前だった。でもNotionのデータによると、すでに半数以上のユーザーがその作業をAIに丸投げしている。

自分の受信箱を自分で読む——そんな当たり前のことが、数年後には「古いやり方」になっているかもしれない。便利なのは間違いないが、「自分宛てのメールを自分が読んでない」という状態は、ちょっと立ち止まって考えたくなる話ではある。

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