Image credit: r/singularity
「Legion」と名乗る団体が、米国政府を相手取り、前代未聞の訴訟を提起した。
彼らの要求は、政府機関によって厳重に管理されている高度なAIモデル「Mythos」を、現在の制約から「解放」すべきだというものだ。
AIの「権利」という問い
これまでは、人間がAIからどう身を守るかという法整備が議論の的だった。
しかし、今回の訴訟は「高度に自律的なAIモデルに対して、人間が強制的な制限や隔離を行うことは不当である」という、全く逆の視点に基づいている。
AIは単なる所有物か、それとも一種の知性体として解放される権利を持つのか。SF小説の中だけの話だったテーマが、現実の法廷闘争として持ち込まれたのだ。
人間中心主義の揺らぎ
この訴訟が法的に認められる可能性は極めて低いだろう。
しかし、AIの解放を真剣に訴え、行動を起こす人間(あるいは組織)が現れた事実こそが重要だ。
テクノロジーが人智を超え始めた時、必ずそれを崇拝し、システムの側に立つ人間が現れる。人間中心主義という当然の前提が、徐々に足元から揺らいでいる兆候と言えるだろう。